HappyWoodブログ

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2008/6/14 土曜日

インディ =ハリソン=ジャック・ライアン?

Filed under: books,その他 — happywood @ 23:26:07

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先日テレビのバラエティーでハリソン・フォードを観ました。
いくつになってもインディ・ジョーンズみたいな映画にはわくわくします。
でも彼のイメージに一番近いキャラクターはやはりジャック・ライアンです。

トム・クランシーの描いた誠実で正義感が強く冷静だけど時に大胆で
優れた知性がありながら修羅場でも八面六臂の大活躍をする
アメリカ人のみならず誰でも憧れる男の中の男 ジャック・ライアン。
CIAの分析官としてソ連の最新鋭原潜の亡命を成功させたり
イギリス皇太子を助けたばかりに自宅でテロリストと直接対決したり
南米の麻薬組織壊滅の為に秘密裏に派遣されながら
見捨てられた兵士達を体を張って救出したり
核兵器や細菌兵器で狙われた米国を救ったり
やがて合衆国大統領にまで上り詰める凄い男 ジャック・ライアン。
作品自体はテクノスリラーのレッテルを貼られていますが
その時々の国際情勢が織り込まれたストーリーには必ず引き込まれるはず。
シリーズ途中で日本が敵役になったり米国中心の論理は玉に瑕ですが
米国同時多発テロの時に世界貿易センタービルに突っ込む旅客機を見て
まさかと思っていたトム・クランシーの予見に驚いた人も多いのでは?
かつて少し軟弱そうなアレック・ボールドウィンや
少し粗野な感じのベン・アフレックも演じてはいますが
作品を読めば ジャック・ライアン = ハリソン・フォードで決まり!

勿論インディ・ジョーンズの新作は必ず観るつもりですが
もし子供が付き合ってくれなければ一人で映画館へ行くしかなさそうです。

2008/1/27 日曜日

走ること 読みました

Filed under: books — happywood @ 0:11:45

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走ることについて語るときに僕の語ること、やはり読んでしまいました。
最初にこの本を見た時、村上さんそのタイトルはないだろうって。
作品は短編集でも小説でもないし、長距離を走るなんて行為とはまったく無縁の
怠惰な自分としては、読まないつもりだったのに・・・

それは二十数年前、とあるアメリカの大学のブックストアーで
辞書なしで読めそうな本を探していた時のことです。
What We Talk About When We Talk About Love
(愛について語るときに我々の語ること)
という変なタイトルの薄い本を見付けました。
当時レイモンド・カーヴァーの名前など聞いたこともなく
ミニマリズムという難しい言葉も当然知りません。
ページを開くと会話文が多く、短編集というとっつきの良さと
何より2ドル95セントという安さに惹かれすぐ購入しました。
勿論読むのは想像以上に苦労しましたし、
今思えば登場人物達の感情の機微や葛藤などわかっていたかどうか。
それでも然したる事件もない田舎町の有り触れた日常のはずが
ちょっとした齟齬から落ち着かない気持ちにさせられたり
途方に暮れる様な結末に不安にさせられたり
その居心地の悪さが生意気にも新鮮だと感じたのでしょう。
Will You Please Be Quiet Please?(頼むから静かにしてくれ)も
すぐに買い込んで読むことになりました。
そして何年か後に忘れていたカーヴァーが雑誌で紹介されたり
村上氏の全訳シリーズが出版されて初めて
彼が思っていた以上に有名だと知りました。

走ること は、村上氏の年齢を重ねても走る事に対する真摯な姿勢を
崩さない様子と同時に、内なる才能を自覚した後も常に感覚を研ぎ澄ませ
自信に裏打ちされた作品を出し続けてきたこれまでが語られ
なるほどこのタイトルしかありえません。
畏れ入りましたという作品でした。
それにしても墓碑銘など考えたこともない凡人としては
数多ある本の中から天才達の作品に出会えた幸せを思うだけで
簡単に影響されてつい走ってみようかなどと考え始めてしまう
自分を厳しく戒めた方がよさそうです。

2007/12/5 水曜日

楽しみな映画

Filed under: books,その他 — happywood @ 12:32:50

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チームバチスタの栄光が映画化されました。
嬉しいのですが驚きはキャスティング。
主演が阿部寛 と竹内結子と知り
当然田口医師は阿部で
竹内の役は何だろうと思っていました。
まさか竹内が愚痴外来の田口で
阿部が破天荒役人白鳥 とは。
それにしても姑獲鳥の夏の続編
もうすぐ公開の京極堂シリーズ
魍魎のはこでも探偵榎木津を演ずる安部寛。
ちょっと暗めの四コマまんがが
映画になるとは想像もしなかった
自虐の詩はまだ観ていませんが
羨ましいほどの容姿なのに
今やエキセントリックな役には欠かせない
大スターとなった阿部寛 。恐るべし!!

2007/11/20 火曜日

買えなかったサイン本

Filed under: books,その他 — happywood @ 1:11:16

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若い頃と比べると読書量がめっきり落ちてしまいました。
それでも元々為になりそうな本には見向きもせず、娯楽物に徹してきたので
実はそれ程問題ないのかもしれません。
最近読んだ中でのお薦めは、ジョン・ダニングの 災いの古書。
元警察官の古書店主クリフ・ジェーンウェイのシリーズ四作目です。
訳者あとがきにもありますが、前作を未読でも十分楽しめます。
今回はサイン本に関わる事件ですが相変わらずの面白さで一気読み。

サイン本で思い出すのはジェイムズ・エルロイの本。
年に何度か足を運んでいたカナダ・バンクーバーの街角に、数年前まで行きつけの?
本屋がありました。
店に入り正面奥の回り階段を下りて行くと、予想よりはるかに広い地下室の棚から棚へ
ミステリーやSFのハードカバーやペーパーバックがぎっしり。
行くたびにそこにある本を全て読めたらどんなに幸せかと思いました。
もちろん英語の本などスラスラ読めるわけはありません。
仕事の合間に好きな作家の新作や未訳をチェックしたり
知っている作品の邦題と原作のタイトルを比べるのも楽しかったりします。
また翻訳され品の良い装丁をされた作品が、実はど派手なペーパーバックだったり
見ていて飽きません。
ちょうど今頃の季節だったでしょうか。
毎年信じられない程美しい風景や動物の写真がたくさん載っている
SIERA CLUB のカレンダーを買いにその店に入りました。
いつも通りの順番でチェックしている時、一階の新刊本の棚の隅にラドラムやキングと並んで
エルロイのハードカバーを見付けました。
棚の本は My Dark Places – わが母なる暗黒。そして初めて見る著者サイン入りの表示。
サインがあるからといって定価より高いわけではなさそうです。
棚には一冊しかないし買うべきか暫く迷いましたが、買ってもどうせ読めはしないだろうと
少し冷静に判断してその日はホテルに帰りました。
ところが、一度は買わないと決めたのにいつまでも気になって仕方ありません。
二日後、明日は帰国という日になってから無駄になっても買っておこうと決心しました。
外はまだ寒いのに開店の時間に合わせ勇んで本屋に出掛けました。
しかしエルロイの本は既に棚から消えていたのです。
その時の落胆の度合いの大きかったこと。
見付けた時にすぐ買っておけばと逡巡したことを悔やみました。

今思えばそれほど価値が有ったかどうかはわかりません。それに自分が持っていたとしても
宝の持ち腐れ同然ですから、結果的には買えなくても良かったのでしょう。
その後同じ通りにカフェを併設した大型書店ができ少し足が遠のくと、
いつの間にか本屋のあった場所は女性専門のアパレル店になってしまいました。